女性パイロットを増やすため、国土交通省は、国が設置した養成機関の航空大学校で、入学要件に定める158センチの身長制限を撤廃する方針を固めた。従来の入試とは別に、面接などを重視した試験を導入して「女性枠」を設けることも検討する。
国交省が21日、「操縦士・航空整備士の女性活躍推進ワーキンググループ(WG)」でまとめた改善策を公表した。WGは昨年10月に設置され、有識者や実務経験者らが議論してきた。
国内の主要な航空会社で働く操縦士約7270人のうち女性は142人で、全体のわずか1・9%。アジア・オセアニア地域の6・1%、世界平均4・7%と比べても低い。改善策では、10年以内に女性比率10%を目標に掲げた。
航空大学校は国内の操縦士の約4割を輩出している。昨年入学した108人のうち、女性は6人にとどまる。
WGは「航空大学校の女性比…